【ヨーグルトのお話】 タイプ別のメリットと乳酸菌のものがたり

わたしたちの身近な食べ物

ヨーグルト

 

健康を心がけて毎日食べている方も珍しくありません。

 

目的の多くは、

  • 美容に良い
  • お通じをよくしたい
  • 消化不良をなくしたい

などではないでしょうか。

 

今回は美容と腸内環境に影響力のある「ヨーグルトと乳酸菌の役割・歴史」についてご紹介します。

 

ヨーグルトの歴史

 

「ヨーグルト」という呼び名はトルコ語で「攪拌すること」を意味する「ヨウルト(yoğurt)」に由来します。

 

ヨーグルトは現在のブルガリアがある地域が発祥とされています。

 

起源は5,000年前とも7,000年前とも言われていますが、今のところ詳細は判明していないようです。

 

ヨーグルトの原料

原料には生乳が用いられます。

 

搾乳しやすいように性質が穏和な草食動物が選ばれてきました。

 

地域によって乳牛以外にも

  • 水牛
  • 山羊
  • ラクダ

などの乳が用いられています。

 

または、大豆を用いた豆乳ヨーグルトも知名度が上がってきました。

 

 

ヨーグルトの種類

プレーンタイプ

乳を乳酸菌で発酵させただけのシンプルなヨーグルト。

 

糖分などの添加物はいっさい加えられていません。

 

世界中で最も良く知られているタイプのヨーグルトです。

 

ハードタイプ

乳を発酵させて、寒天やゼラチンなどで固めたタイプ。

 

プリンのような食感を持つヨーグルト。

 

  • 砂糖
  • 果汁
  • 香料

などを加えたものが一般的です。

 

また、寒天などのゼラチン質を使わずハチミツなどを加えて固めに作るものもハードタイプになります。

 

ハードタイプは日本で独自に発展したようで、海外ではあまり見かけないようです。

 

ドリンクタイプ

ヨーグルトを攪拌して液状にしたドリンクタイプのヨーグルト。

 

  • 砂糖
  • 果汁
  • 香料

などを加えたものが多いです。

 

飲むヨーグルトのことで、約30年前にヨーロッパで流行していたものが日本に入ってきたようです。

 

インドカレーを食べた時に出てくるラッシーもドリンクタイプになります。

 

ソフトタイプ

とろとろぷるぷるしているヨーグルト。

 

フルーツヨーグルトはほとんどがこのタイプです。

 

プレーンヨーグルトに果物や甘味料を加えて作られます。

 

フローズンタイプ

その名の通り、ヨーグルトをアイスクリームのように凍らせたもの。

 

凍結していますが乳酸菌は生きています。

 

体内で溶かされて温度が上がると生きた乳酸菌が活性化し、悪玉菌を退治してくれます。

 

アイスクリームより低カロリーで、甘いものが苦手な人でもさっぱりとした味と食べやすさが特徴です。

 

ヨーグルトに含まれる乳酸菌の種類

乳酸菌は現在、確認されているところで約400種類があるようです。

 

そのすべてをご紹介するには無理があるので、手に入れやすい製品に含まれている乳酸菌をご紹介していきます。

 

ビフィズス菌

私たちの身体に生息している善玉菌の一つです。

 

腸内環境を正常に保つ働きをする善玉菌が存在しますが、ビフィズス菌は成人の腸内に存在する善玉菌の90%以上を占める代表的な存在です。

 

他にも免疫に関係していたり、おなかをスッキリさせるといった働きをします。

 

母から子へ受け継がれる、人が生まれながらに持つ菌です。

 

ビフィズス菌は年齢とともに減少していくので、積極的に摂取してビフィズス菌を増やし、腸内環境を正常に保つことが重要です。

 

クレモリス菌

ブームになったカスピ海ヨーグルトに多く含まれている菌で、カスピ海ヨーグルト独特の粘り気はこの菌の働きによるものです。

 

クレモリス菌はもともと日本に存在しない乳酸菌でした。

 

カスピ海付近コーカサス地方を訪れた予防栄養学者の家森幸男博士が、100歳以上の元気なお年寄りが暮らす村々で食べられていた自家製のヨーグルトを日本へ持ち帰りました。

 

そのヨーグルトは常温で増やせるということで人づてに広まり、私たちが知っている現在の「カスピ海ヨーグルト」が誕生しました。

 

クレモリス菌は生きたまま腸まで届くプロバイオティクス乳酸菌(※)のひとつです。

 

ヤクルト菌

カゼイ シロタ株とも言われています。

 

飲み物や会社の名前になっているのでご存知の方も多い有名菌です。

 

医学博士の代田 稔氏の名前が由来です。

 

代田博士が、胃液や胆汁などの消化液にも負けず生きて腸に到達して、悪玉菌を退治する乳酸菌を発見・強化・培養することに成功したことで現在の形になりました。

 

ビフィズス菌と同じで人間の体内に存在しているものです。

 

LG21菌

ラクトバチルス・ガセリLactobacillus Gasseriの頭文字から名付けられた乳酸菌です。

 

この菌も人間の腸内に存在する菌です。

 

胃の中で効率よく働くのが特徴です。

 

乳酸菌の中でも、主に

  • 胃ではたらくもの
  • 腸で活動するもの

と様々な特徴があります。

 

ヨーグルトを摂取する際は自分の身体に必要な点を補う製品を選びましょう。

 

(※)プロバイオティクス乳酸菌

プロバイオティクスとは、腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを調整し、人の身体に有益な働きをしてくれる生きた微生物のことです。

 

乳酸菌やビフィズス菌も、プロバイオティクスの一種に含まれます。

 

そんなプロバイオティクスは、ギリシャ語で「生命の益になるもの」を意味する言葉です。

 

「生命の害になるもの」を 意味するアンチバイオティクスと対峙するものとして、1989年にイギリスのフラー博士に提唱されたことが誕生のきっかけです。

 

近年、健康の分野で大きな 注目を集めており、プロバイオティクスが含まれるヨーグルトや乳製品飲料といった食品も多数販売されています。

 

習慣的にプロバイオティクスを摂取すれば、高い健康効果が期待できるといえます。

 

また、プロバイオティクスは医療の現場でも活用されており、乳糖不耐症や便秘、急性胃炎やクローン病、リウマチ関節炎といった疾患の予防・改善にも効果があるといわれています。

出典 プロバイオティクスとは

 

プロバイオティクスに認められる条件

ヒトの腸内には約500種類もの腸内細菌が生息していますが、その全てがプロバイオティクスと呼ばれているわけではありません。

 

一定の条件を満たした腸内細菌だけがプロバイオティクスとして認められています。

 

プロバイオティクスの条件は、

  1. 食品・医薬品として安全性が保証されていること
  2. 腸内フローラの一員であること
  3. 胃酸や胆汁などに耐えて生きたまま腸まで届くこと
  4. トに対して有効で、腸管へ付着して増殖できること
  5. ヒトに対してがんなどの病気を予防(有用効果を発揮)することができること
  6. 摂取・飲用が簡単で有効な(高い)菌数を維持できること
  7. 安価であり、取扱いが容易であること

が挙げられます。

 

腸内フローラ

私たちの腸内にはたくさんの細菌がすみついています。

 

これらの細菌類は腸内細菌と呼ばれているもので、その数は100種類以上、個数は約100兆個にもなります。

 

重さにすると1.5kg~2.0kgにもなります。

 

わたしたちの身体を構成している細胞の数は60兆と言われているので、およそ16倍以上もの微生物が私たちの体内に生存していることになります。

 

腸内細菌類を「腸内フローラ」と言いますが、フローラ(ラテン語:Flōra)とはお花畑を意味します。

 

小腸から大腸にかけて、多様な細菌類が種類ごとにまとまって住み着いていて、腸内の壁面を覆い尽くす形で生息しています。

 

これら多種多様な細菌類の連携をとることにより免疫が活性化して、侵入してきた病原菌を排除してくれる、わたしたちの健康を守ってくれる有用な細菌類です。

 

細菌類など微生物の世界は多勢に無勢で常に陣取り合戦をしています。

 

善玉菌の働きを活性化させるためにも、善玉菌のエサになるオリゴ糖や乳酸菌が豊富なヨーグルトを摂って健康を維持しましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

今回は「ヨーグルトと乳酸菌の役割・歴史」についてご紹介しました。

 

 

ヨーグルトは数千年も前からわたしたち人類の健康を守ってきてきれた信頼できるパートナーです。

 

価格も安く、手に入れやすい美容と健康をサポートしてくれる最高のパートナーです。

 

毎日の美容にプラスαを加えてみたい方は、興味がある乳酸菌を含むヨーグルトを試してみてください。

 

数日では優れた活躍も期待できないので、2週間は続けてください。

 

次の記事では、乳酸菌からてづくりできるヨーグルトを紹介しています。

 

市販のヨーグルトもおいしくて役に立ちますが、より魅力的なヨーグルトを手づくりできちゃいます!

 

つくりかたは、とってもかんたんで美味しい!

 

おなかをすっきりしてくれる食べ方も紹介していますので、続けてご覧ください。