白砂糖は本当に危険なの? おいしくても決して甘くない白砂糖の素顔とは?

砂糖の摂り過ぎは体によくない
「よく言われていることだけど、料理で使うし、食べ物や飲み物で毎日摂っているし・・・
なんとなくわかっていても、具体的にどんな影響があるのか知りたい。
そして、できることなら、砂糖の摂取量を減らしたい・・・」
甘味料がまったくない生活も味気がなくなりそうなので、白砂糖に代わる甘味料もいくつか調べてみました。
スーパーやネットで手に入れられるものから選んでみました。
それらを活かして甘味を楽しんでくださいね!!
今回は知らないと損する、白砂糖がもたらす影響と代わりになる甘味料の紹介です。
白砂糖を避けたくなる様々な理由
白砂糖が健康に及ぼす影響は思いのほか大きいようです。
- 体内に吸収されやすく、血糖値の急激な変化をおこしやすくなる(血糖値が安定しない)
- タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、からだに不可欠な栄養素の吸収を妨げる
- カルシウムの吸収を妨げ、虫歯、骨粗鬆症になりやすい環境ができる
- ビタミンB1が欠乏しやすくなり、脚気、慢性疲労になりやすい環境ができる
- アレルギーの原因をつくる
白砂糖は漂白している
砂糖の主な原料になるサトウキビやさとう大根(ビート)にはビタミン・ミネラルが豊富に含まれているのですが、白い砂糖を作る段階で不純物とみなされて排除しています。
精製する段階を見てみると・・・
精製・ろ過する過程で原料に含まれているビタミン・ミネラルを根こそぎ除きます。
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さらに遠心分離機で糖分の結晶を取り出します。
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白い砂糖のできあがり。
精製して成分を変える
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白砂糖は食品添加物
白砂糖は自然には存在しない、人間のからだに不都合を起こしやすいものになっていました。
「自分は甘党」だと思っている人は気をつけて
白砂糖を摂り過ぎると体調を崩すおそれがあるので、「控え目」を心がけましょう。
砂糖は相対的高カリウム血症を起こし、極陰性また強酸性であり、次の様なありとあらゆる疾患が出現する。
つまり極陰の作用として弛緩性・崩壊性の作用が強く出現する。
このことは何を物語るかといえば、一言「活性酸素」の害そのものである。
この極陰性の作用として組織は何でもかんでもゆるむことにより、また細胞の崩壊によりいろいろな病気が出現するのだ。
ゆるむので有名なのは、まず便秘であり、胃下垂、内臓下垂、遊走腎、子宮脱、子宮筋腫、肥満。崩壊(溶血現象は小生が顕微鏡で確認)で有名なのは、心不全であり、蓄膿症、皮膚病浮腫、溶血性貧血である
出典 特集「砂糖」
美容にも大敵!
砂糖は「糖化」というからだを酸化させる性質を持っています。
酸化は、もちろんシミ・シワ・たるみなど、肌の老化現象になって現れるので、酸化=老化を早めないためにも、砂糖の摂りすぎは要注意です。
白い砂糖に代わる自然のままに近い甘味料
白砂糖の代わりに使える甘味料をまとめてみました。
この中から気になるものを、試してみてください!!
①メープルシロップ
カエデの樹液を濃縮したもの。
はちみつよりカロリーは低く、ミネラル分は多い。
ポリフェノールも少量含まれています。
砂糖やコーンシロップにメープルシロップを数パーセントだけ加えた製品や、ホルムアルデヒドや放射線で殺菌された製品も出回っているようです。
表示義務がなく消費者にはわからないので、購入する際はご注意を。
「原材料がメープルシロップだけ」のもの、オーガニックのものを選ぶようにしましょう。
②はちみつ
ハチミツもメープルシロップと同じように、砂糖を添加している製品もあるので、原料チェックを忘れずにしましょう。
また、市販しているハチミツは保存期間を長くするため加熱(低温殺菌)してあるものが多く、熱を加えていない生蜂蜜(ローハニー)に含まれている栄養素や酵素が失われています。
加熱処理をしていないものは、
ビタミン・ミネラルが壊れないうえに、天然のフラボノイドや有機酸、酵素や乳酸菌が生きたまま、たっぷり含まれています。
ローハニーにはボツリヌス菌が微量に含まれていることもあるので、抵抗力が弱く消化器官の発育が未熟な1歳未満の乳児には与えないでください。
③黒砂糖
精製をしないことで、サトウキビが本来持つ栄養がそのまま残っています。
蜜をそのまま煮詰めること、製造過程で石灰を加えてアルカリ性にすることで、豊富なビタミンとミネラルはもちろん、抗酸化ポリフェノールも残ります。
(ビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸、カルシウム、カリウム、ナトリウ、マグネシウム、マンガン、リン、亜鉛、鉄、銅、など)
また、黒い部分に含まれる「フェニルグルコシド」という成分には、糖の吸収を抑制する成分が含まれているため、血糖値の上昇を緩やかになります。
さらに、黒砂糖は漢方でも使用されていて、筋肉の緊張をほぐして、血流を整え、冷えや月経痛を改善する作用があるそうです。
黒砂糖は手に入りやすいので、「今日から黒砂糖に切り替える」ことも容易ですね。
④アガベ
アガベシロップはメキシコ合衆国を中心として、アメリカ合衆国のアリゾナ州などの砂漠地帯で育つ竜舌蘭(ブルーアガベ)からピニャと呼ばれる根茎に含まれる糖分を絞り、加工した製品です。
アガベシロップにはポリフェノール類や水溶性食物繊維が含まれていることから、免疫や腸内環境の改善に働きます。
同時に、アガベシロップは、血糖値を急激に上昇させにくい低GI食品だと言われています。
しかし、果糖の一種、フルクトースの割合が非常に多く、割合が高いものでは製品中に含まれる糖分の9割を占めるものもあるので注意が必要です。
このフルクトースは、血中ではほとんど分解されないまま直接肝臓に運ばれるため、肝臓へ負担がかかります。
⑤甜菜糖
北海道で栽培されているさとう大根(ビート)を原料とした甘味料です。
甜菜糖の特徴といえば、オリゴ糖が含まれているところ。
オリゴ糖は腸内にいる乳酸菌や善玉菌のエサになるので、腸内環境を整えるうえで大切な役割を持っています。
さらに、低GI食品なので、血糖値が急激に上昇することもありません。
⑥きび砂糖
きび砂糖はサトウキビを原料に、苦みやアクを取り除いた丸みのある甘さの砂糖です。
黒砂糖と白砂糖の中間に位置します。
黒砂糖ほどではないのですがミネラルを含んでいるので、「精製された白砂糖はからだに良くないので使いたくない」と気にかける方が選ぶことも多いようです。
⑦ココナッツシュガー
ココナッツシュガーはその名の通りココナッツを原料にした甘味料です。
厳密に言うと、「ココナッツの黄色い花のつぼみから取れる、花の蜜を煮詰めて乾燥させたもの」となります。
低GI食品で、ビタミンBやマグネシウム、亜鉛、窒素、カリウムなどのミネラル含有が非常に豊富です。
黒砂糖のようなコクがあるので、飲み物に入れても美味しく、料理にも砂糖代わりに使えます。
有機JAS認証やUSDAを取得している、100%オーガニックな高い品質の製品もあります。
⑧米飴
米を原料に麦の酵素で糖化させることでつくられる甘味料です。
必須アミノ酸やミネラルがバランス良く含まれており、甘さは白砂糖の半分ほど。
そのまま食べてもおいしいく、羊羹、饅頭、カステラ、クッキー、といった和・洋菓子の風味を加えるのにも適しています。
やさしい甘さと栄養バランスの良が、マクロビオティックを実践している人にも人気があります。
⑨ステビア
キク科の多年草が原料です。
白砂糖の数十倍~200倍ほどの甘さを持ちます。
植物性の原料なので安全だとされていますが、一方で疑問視する声があります。
厚生省の見解ではステビアに不妊作用はないとし、その周りでも解決済みの事案として扱われている一方でいまだにその危険性を訴えている研究者がいることも事実です。
性ホルモンであるテストテロンの減少が子供に対してみられたとアメリカの国立衛生研究所(NIH)が報告をしている。
WHOでは長期的な避妊作用があると認めるが調査結果に対してデータ不足としいる。
つまりグレーということ。
オランダの保健所(GGD「ヘーヘーデー」)の内政局長のポール・ヴァンダー・ヴェルペン氏によると、ステビアには蓄積効果があり長期摂取で不妊を引き起す可能性がある。
としている。
また海外では少しずつ使用を認める国が増えてきているもののいまだに使用を禁止している国もあります。
出典 ステビア
人工甘味料もあるけど?
甘いものを一切食べないのが理想的でも、現実的ではありません。
ゆっくりしたい時に甘いものを食べたくなるものです。
「精製された砂糖がダメなら人工甘味料は?」
と、考ますよね。
アスパルテームや、アセスルファムK、スクラロース。
どれも、人間のからだに不都合を起こすようです。
大量生産されているお菓子、ダイエット飲料や炭酸飲料などは、成分表を見ると人工甘味料を使用している製品が目につきます。
大人も避ける必要がありますが、ちいさいお子さんがいる家庭では相当気をつける必要があります。
「清涼飲料水などに使われているノンカロリー人工甘味料で”元気な精子“が減る」
-こんなショッキングな実験結果が日本薬学会で発表されました。問題の人工甘味料は「アスパルテーム」砂糖の180~220倍の甘さがあり、 使用量が砂糖の約1/200で済むことからダイエットタイプのコーラや食品などのほか、 糖尿病患者の治療食品にも利用されています。
ビタミンBを摂りましょう
人間の体内で糖分が分解される時にビタミンB1が必要になります。
体内のビタミンB1が足りなくなると、
- 慢性的な疲労
- イライラが続く
- 筋力の低下
- 物忘れ
などが起こりやすくなります。
自分が甘党だと思う人や、気がついたら甘いものを摂っている人は、ビタミンBを多く摂るよう心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は知らないと損する、白砂糖がもたらす影響と代わりになる甘味料を紹介してきました。
からだに影響を及ぼす白砂糖も、食べる量そのものを気にかけ、他の甘味料を代わりにすることで、甘味を楽しむことができます。
それには、どんな甘味料を選ぶのか、食べる量の限度を決めることがとても大切です。
たとえば、白砂糖をやめて天然はちみつにするという選択も良いでしょう。
次の記事では、本物のはちみつの選び方と見分け方のポイントを紹介しています。
からだに良くない白砂糖をやめたい
安全な甘味料に切り替えたい
という方が、えらぶ手間も迷う時間もかからないように、選び方とポイントをわかりやすく紹介していますので、つづけてご覧ください。